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わかば会 講師コラム

わかば会講師のコラムです。わかば会講師の日常から、受験に関するお役立ち情報、皆さんへのメッセージ等をお届けします。

コラム

「数学学習法」 2の2

前回は、数学伸び悩みからの脱出は、通り一辺倒の解答ではなく、
見方を変えて異なるアプローチからも解けるようにしよう。
そんなことを語りました。

それが、多くはなくても、一つ二つと積みあがるにつれて、
数学を解く喜びが増していくように思います。

やがては、きっと自らの手でその喜びの体験を増やしていけるようになります。

今回のお話したいもうひとつは、
図やグラフをきちんと描けるということです。

鉛筆で半径3cmほどの円を大体正確に書くことが出来ますか?

図やグラフを描くことが苦手な生徒は、概して小さい図しか描けませんね。

さらには、美術で描く様に、何重にもまるでクロッキーのように描く人もいます。
数学の図は、一本線で明確に描くことが大事です。
なぜなら、その線の通り道そのものが意味を持っているのですから。

また、問題文を読んでそれにふさわしい図やグラフを描く訓練も大事です。

センター試験などでは、ほぼ図は書かれていません。
問題文を読むことでその文脈を把握し、それに適した図を描けなければなりません。
しかし、その技術は意外とすぐには身に付きません。

また、作図前に答えの図を見てしまうと、
その印象が残り文脈に即して順々に描くことができなくなります。

200px-Sanzio_01_Pythagoras.jpg

ところで、三角形ABCといったとき、
A、B、Cは左回りにとって行くのが数学の慣習となっています。

数学ですから、その慣習に従わず、たとえば図が反転していても、
もちろん、答えは答えとして求めることは出来ます。
しかし、やはり、なんか"変"なんですね。
そのことにより、解答のプロセスが寄り道を余儀なくされることもしばしばあります。

問題のアプローチの仕方の、いろいろな工夫を目指す。
図やグラフを、しっかりと描き、答えと比べ、まずかったところを知る。

そのような体験を多くすることで、数学の慣習になじみ
数学が楽しくなっていくわけです。

急速な成績の伸びには結びつかないかもしれませんが、
数学の問題を考える喜びを、
きっと今以上に感じてもらえるのではないかと期待しています。
そして数学の"地力"が一層ついてくるようにも思います。

  写真はラファエロが描くピタゴラス (Wikipediaより)

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2019年度がはじまります。

わかば会では新しい年度の準備が整いました。
春期講習会を3月25日から開始します。
( 新中1と新高1の方はK型個別が、4回分まで無料です。)

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